2-A04 眼鏡の鼻あてに搭載した圧力センサを用いた耳ぴく入力と身体活動検出手法
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2-A04 眼鏡の鼻あてに搭載した圧力センサを用いた耳ぴく入力と身体活動検出手法
大塚 晟(神戸市立工業高等専門学校),高田 崚介(神戸市立工業高等専門学校)
スマートグラス用のハンズフリー入力手法として,音声や視線,頭の動きを用いた方法が提案されているが,日常動作との切り分けが難しく,誤認識が問題となる.また,スマートウォッチは健康管理目的で普及しているが,スマートグラスには運動量や脈拍の計測機能を備えたものが少ない.そこで,本研究では眼鏡の左右の鼻あてに圧力センサを搭載し,耳を動かす動作(耳ぴく)を用いたハンズフリー操作に加え,瞬き,歩行,および脈拍を計測する手法を示す.提案手法は鼻あて部の圧力センサを用いるため,環境光,騒音などの外的要因に影響されない.実験では3名の協力者を対象に,耳ぴく,瞬き,歩行のセンサ応答を計測し,SVMを用いてユーザごとの分類器と汎用分類器を作成し,それぞれの識別精度を評価した.その結果,ユーザごとの分類器では平均98.3%,汎用分類器では平均92.4%のF1スコアが得られた.また,提案手法による脈拍検出の精度を従来の脈拍センサと比較し,その有効性を検証した.